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今週の言葉(73) 「沈黙は金」にはあらず 自らリスクを取れる枠を作り 枠内で  藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ



 

「沈黙は金」にはあらず
自らリスクを取れる枠を作り
枠内で責任を全うせよ

高橋 恭平(たかはし・きょうへい)氏
[昭和電工会長]

 


 海外赴任のほか、外資系との合弁会社での

 勤務が長く、社内外で「国際派」と見られる

 ことが多いのですが、実は英語が大嫌いでした。

 就職で銀行や商社を避け、国内化学メーカーを

 選んだのも、海外赴任の可能性が低かったから。

 「まるドメ(まるっきりドメスティック)派」でした。

 30過ぎでベネズエラの合弁会社に出向しま

 した。

 会社は当初、昭和電工を中心とした日本企業

 6社が8割、政府が2割の出資比率でしたが、

 設備建設中に就任した新大統領は出資比率を

 逆転させ、国有化を宣言しました。

 会議には私と部下しか出席できなくなりました。

 立場が弱い上に、社内公用語のスペイン語は

 全く話せない。議題すら理解できず、困り果て

 ました。

 そこで、恥をかなぐり捨てて、会議の前に議題を

 聞いて回り、展開を予想することから始めました。

 話がこの段階に入ったなと思えば、挙手して

 日本企業の考えを伝えました。当初は「そんな

 話はしていない」と冷たく言われましたが、

 出席者が進んで説明してくれるようになりました。

 「沈黙は金」では何も生み出さないことを実感しま

 した。

 普段から日本企業側と密に連携を取ることです。

 細かな事柄まで報告し、こういう決断をしたと事後

 報告も欠かさない。そうしたやり取りを通じて、

 ここまでは自分で判断していいだろうという「枠」が

 できます。経験を積み重ねれば、信頼を得られ、

 枠も広がります。

 小さくても組織を1人で社員に任せる。私がそうで

 あったように、自分でリスクを取り判断する経験は、

 最高の教育訓練の場になります。

 そこで、昭和電工の社長になってから積極的に

 若手社員に小さな組織を任せる取り組みを始め

 ました。

 グローバルビジネスでは、責任者同士の話し合い

 だけで物事が決まります。最前線で鍛えれば、

 自然と度胸も身に付くでしょう。

                (2015.01.12号から)

 

 

昭和電工会長 高橋 恭平 氏
昭和電工会長 高橋 恭平 氏
「日経ビジネス」 2015.01.12 号 P.001

 

キーワードは、
自らリスクを取り、枠内で責任を全うする
です。

 

高橋さんは、次のように語っています。

「小さくても組織を1人で社員に任せる。私がそうで
あったように、自分でリスクを取り判断する経験は、
最高の教育訓練の場になります」

この言葉に近いことは、先週号(2015.01.05号)にも
ありました。

建築家の安藤忠雄さんは、新入社員にも1つの
プロジェクトを全て任せる、という話をお伝えしました。

高橋さんと同じ教育方法です。

製造業では、「垂直統合」と「水平分業」があります。
前者は全てを内製化するもので、後者は各種部品を
部品メーカーに任せ、同時並行に生産(外注化)する
ものです。

同一規格の製品を大量生産するには、後者の方が
適しています。

ですが、社員個人に当てはめてみると状況が変わり
ます。

分業化してしまうと、自分は全体のどこの部分を担って
いるのか、判然としないという感覚を抱きます。

これでは、全体像が掴めず、いつまでたってもトップを
任せることはできません。全体を通して仕事を行ったこと
がないからです。

ですから、個人の場合には全てをやらせる必要があり
ます。個人レベルでは「垂直統合」の考え方が重要だ、
と考えています。

 

 

 

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