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日経ビジネスのインタビュー(150) 拡大路線には戻らない  藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ



 

<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の
概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>

拡大路線には戻らない
2014.12.15

益子 修(ますこ・おさむ)氏

[三菱自動車会長兼CEO (最高経営責任者)]

 


 国内販売をどうするかは我々にとっても

 非常に大きな課題です。消費税が上がって

 反動減が長く続いているという単純なもの

 ではなく、構造問題なんだと認識しています。

 何とかテコ入れをしようと努力していますが、

 これさえやればいいという妙案があるわけ

 でもない。地道な活動を続けていくしかあり

 ません。

 軽については選択肢が3つありました。

 一つは撤退する。次が、他社からOEM(相手先

 ブランドによる生産)でもらう。そして3番目が、

 開発を続けるという道です。結果的には3番目

 を選んだのですが、自社だけでは物理的に

 難しかったので、日産自動車と一緒にやって

 いこうとなったのです。

 基本的な考え方として、OEMは生産台数を維持

 するための基礎部分になりますね。生産する

 ボリュームが増えれば1台当たりの開発費は

 当然少なくなります。その結果、売りやすくなる

 し投資の回収も早くなる。そうするとコンスタント

 に次の車、あるいは現行車の改良などにも

 しっかりとお金が使えるようになる。これは

 やっぱり、基本的に大事なことじゃないかと

 思いますけどね。

 最近、社内で「外部環境に大きく左右されない

 会社にしたい」と言っています。これまで大きな

 外部環境の変化で随分と苦労したんですよ。

 例えばリーマンショック、それから東日本大震災、

 タイの洪水。為替問題は別にしても、自分たちの

 力でマネージできない大きな外的環境の変化

 というのを何度も経験してきました。

 三菱自動車の過去の失敗を見ていると、やっぱり

 拡大戦略が失敗しているんですよ。その後始末に

 苦労してきたこともあるので、ここで気を緩めたり、

 安心して大きな会社と同じようなことができると

 思ったら大きな間違いだぞと。我々はもっとレベル

 アップをしなければなりません。

 僕が「成長を急ぎすぎない」と言っているのも、

 今ある水準を後退させてもいいと思っている

 わけではありません。着実に前進して、それで

 持続的な成長を実現するんだということです。

 思い切ってスリム化できたということは言える

 でしょう。オーストラリアと欧州で工場を閉め

 ましたし、車種もまだ十分ではありませんが、

 だいぶ絞ってきました。

 面白いと言ったらちょっと不謹慎だけど、面白い。

 というのは社内の考え方と、外の見方と、数字で

 突き付けられる現実との間にやっぱりギャップが

 あるんですよ。

 10年間の再生期間の中で「改革疲れ」があるの

 は理解しています。だけどやることとやらないこと

 の線引きはしっかりしておかないといけません。

 やっぱり、やる決断よりやめる決断の方がはるか

 にきついですから。


 

 

 

三菱自動車会長兼CEO (最高経営責任者) 益子 修 氏

三菱自動車会長兼CEO (最高経営責任者) 益子 修 氏

(『日経ビジネス』 2014.12.15号 P.085)

 


自動車業界は、国内では厳しい状況が今後も
続いていく、と考えられます。

その理由は、日本は今後、確実に人口が減って
いくことと、若者たちが車にあまり興味を持って
いないことがあります。

スマートフォンでLINEしたり、YouTubeの動画を
見ることに時間を費やしています。

出かけるよりも、家の中にいることの方を好み
ます。

さらに、売れている車種を見ると、大半が軽自動車
です。あまり儲かりません。それでも、売れている
ので製造するしかない、というのが実態です。

成長が続くアジア諸国がありますが、輸出するに
せよ、現地生産するにせよ、簡単なことではあり
ません。

三菱グループに限った話ではないかもしれません
が、一枚岩ではありません。

三菱自動車は長年、三菱重工業から部品の供給
を受けていました。

ところが、IHI(旧・石川島播磨重工業)から部品
供給を受けることになりました。コスト削減を考慮
し、グループ内の高価格な部品よりも低価格の
「ケイレツ」外のIHIを選んだのです。

もちろん、軽自動車の生産で日産自動車と提携
したことは無視できませんが。

日産自動車は宇宙航空事業をIHIへ売却した、
という経緯があります。

 

このあたりの話しは、
日経ビジネスの特集記事(78)
三菱重工 遅すぎた改革、最後の挑戦(2)

をご覧ください。

 

 

 

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