『伊藤雅俊の商いのこころ』(25)
「会社の寿命は三十年」という言葉を、
日経ビジネス誌が発表したのは1983年の
ことでした。
最近、日経ビジネス誌は「会社の寿命は18年」
と述べています。
詳しくは、
最新版 会社の寿命 老化を防ぐ3つの処方箋
2013.11.4<1>
をご覧ください。
発表から31年が経過し、会社の寿命は短くなった
のです。
栄枯盛衰は頻繁に行われているということです。
「平家物語」の冒頭部分)は時代が変わっても、
変わらないものなのですね。
祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらは(わ)す。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。
ヨーカ堂は多角化に慎重な会社でしたが、それでも小売業・サービス業の範囲内で
多角化してきました。セブン-イレブン
のコンビニエンスストアと、デニーズの
レストランをはじめる時も、私は外国の
友人から、「それは違うのではないか」、
「一人一業だよ」と言われました。
それでも成功したのは、時代がよかった
からであり、人に恵まれたからだと思い
ます。
(PP.240-241)
(073-1-0-000-274)
企業の寿命は三十年という説がありますが、一つの産業で成功した人が、次でも成功する
例は稀です。「興産・興業」「減産・減業」
という言葉があるように、企業の盛衰は産業
の盛衰からは逃れられません。
(P.241)
(074-1-0-000-275)
商業の原点は「自営業」であり、自営は人に使われるのではない自立した生き方を指して
おり、自立した生き方は自由に通じます。
(P.242)
(075-1-0-000-276)

