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日経ビジネスの特集記事(49) 世界に挑む「紅い旋風」 ハイアール(1)  藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ



 

<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の
概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>

日経ビジネスの特集記事(49)

世界に挑む「紅い旋風」 ハイアール
2014.03.17

 

今や家電メーカーとして、洗濯機や冷蔵庫で、
トップを走り続ける、ハイアールとはどんな
企業なのか?

が主要テーマです。

中国が「世界の工場」と言われてから年月が
経ちました。

今は、「巨大消費地」と捉え直されています。

13億人という世界総人口の20%以上を占める、
世界一の消費者が存在します。

ユニクロをはじめとするアパレル産業は、
中国の低賃金と豊富な労働力に目をつけ、
衣料品の生産拠点として利用してきました。

中国内の工場は、あくまで日本企業などの
「下請け」という位置づけでした。

ところが、その状況に変化が起きています。
世界一のパソコンメーカーとなったレノボや、
今回お伝えするハイアールは家電メーカーとして、
中国国内に敵なしの存在となっただけでなく、
日本の家電メーカーの強敵となってきました。

日本の家電量販店との取引でも、力関係が逆転
してきています。

量販店は大量に発注するため、メーカーは
低価格で卸すことが慣例となっていました。

ところが、ハイアールは自社が目指す利益が
確保できない場合には、取引をしないという
強硬姿勢を示すようになったのです。

これは大きな変化です。

ハイアール恐るべし! です。

 

PART1 IT武装でアマゾン超え

ハイアールは2014年、新型エアコン「天樽」
を発売しました。

「旧モデルの初年度販売台数を数週間で突破」
(P.030)したそうです。

ハイアールが他の中国メーカーと異なる
大きな点は、
「インターネットを通じ、エアコンに関する
消費者の意見を国内で広く募った」(P.030)
ことです。

収集した情報を元にモノづくりに活かして
いったのです。この手法は、日本メーカーが
得意としてきたことです。

さらに、もっと驚くべきことは、次期製品
づくりのために、

 


 ウェブ上でテーマを公開し、皆の技術を

 持ち寄って、一緒に開発しようと、世界の

 企業や研究機関へ英語で呼びかけた

  (P.031)

 

ことです。

その結果、「応募した中から選ばれたのが、
政府系の中国科学院、パナソニック、三菱電機など」
だったそうです。

日本企業のノウハウをそっくり奪われはしないか、
一抹の不安を感じますが・・・。

ハイアールグループの総帥、張瑞敏CEO
(最高経営責任者)はこう語っています。

 


 「顧客ニーズは多様化し、変化も速くなった。

 優れた技術を持つ企業も、単独では利益を

 得続けることは難しい」。

  (P.031)

 

利益配分についてハイアールらしいシステムが
あるそうです。

 


 技術ライセンス料や部品の納入金額とは別に、

 あらかじめ設定した目標を上回って商品の

 販売が増えた場合、そこで得られた超過

 利益は各社の貢献度に配慮しながら山分け

 する。天樽の場合、「半分以上は外部の

 企業へ分配する」(開発担当者の)雷(永鋒)氏

 は明かす。

  (P.032)

 

ハイアールの企業業績を見てみましょう。

 


 ハイアールは世界シェアが約2割でトップの

 冷蔵庫、洗濯機のほかエアコンやテレビ

 なども手掛ける総合家電メーカー。

 2013年の売上高は約3兆円で10年前の約2倍。

 売上高税引き利益率は6%で3%の

 パナソニックなど日本勢を引き離す。

  (P.032)

 

ハイアールが中国で敵なし、という明確な
理由があります。

それは先進的なITを活用し、高騰する
人件費に対処するために自動化を推進
しているのです。

2012年に傘下に収めたニュージーランドの
家電メーカー、フィッシャーアンドパイケル
が効果を上げています。

青島本社の洗濯機工場と、1万km離れた
ニュージーランドをネット経由で遠隔操作
しているそうです。

ハイアールの強みは、多くの系列店と発送拠点、
トラックを保有していることです。

 


 ハイアールはグループで、中国に約3万

 5000の系列店、約6000カ所の発送拠点、

 5万台のトラックを保有する。

 中国にはハイアールよりも速く商品を

 全土に届けられる企業は存在しないのだ。

  (P.033)

 

PART2 一人ひとりがCEO

ハイアールは先進的なITを駆使し、
物流システムを整備し、国内に敵なしの
存在になったことで、満足しているわけ
ではありません。

従業員の能力向上を図る、人事登用
システムが存在します。

 


 ハイアールでは本部の多くの役職で、

 人事登用に立候補制を採用している。

 意欲のある人材を組織の活性化に

 役立てるためだ。だが、立候補すれば

 だれでも役職に就けるわけではない。

 待っているのは同僚らによる“選挙”だ。

  (P.035)

 

ハイアールの象徴的な造語があります。

「人単合一」

この意味は、

 


 「人」は個人。「単」は顧客からの注文、

 つまり収益だ。全体では「従業員個人の

 仕事と、それによって得られる収益を

 結びつける」という意味になる。

 すなわち、一人ひとりの収益への貢献度を、

 白日の下にさらすということだ。

  (P.036)

 

従業員を競わせ、成果に応じた報酬を与え、
企業活力にするというシステムです。

競馬馬のように、勝てば将来が保証されるのか、
ラットレースの後、疲弊して落伍し、
企業を去ったり、短命で人生を終わるのか。

それはどちらとも言えません。

ただ一つ言えることは、若くして才能がある人は、
ハイアールの人事システムを活用することを
チャンスと捉え、上を目指して行くだろう
ということです。

 

次回は、「PART3 中×日で世界目指す」他について
お伝えします。

 

 

 

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