『50代からの選択』(6)
私は6月末(2006年)で51歳になりました。
その意味で、このタイトルの本は自分の半生を
振り返る機会を与えてくれた本ですし、
後半生を生き抜いていくためのよすがとも
なりました。
「人生とは何ぞや」をご一緒に考えてみませんか。
『50代からの選択』(初版 2004年11月10日
集英社)は、<ビジネスマンは人生の後半に
どう備えるべきか>というサブタイトルが示す
ように、自分の人生を真剣に考えるきっかけを
与えてくれます。
50代のかただけではなく、実は20代、30代、
40代のかたにも読んでいただきたい本です。
リセットするということは、それまでのことについては敗北を
認めるということである。
負けました、ここまででおしまいにします、と、
一度メモリーを全部クリアにする、
ゼロにする、英語ではunlearnというのだが、
頭をからにしちゃう。
そうすると、次にくる新しいものをスーッと
吸収できる状態になる。
つまり、リセットは次に新しいことに取り組む
ために欠かせないステップというわけだ。
今日の名言 1 〈202〉
今、35歳を過ぎても親と同居しているパラサイトシングルが、三分の一を
占めるという。
親元に住んで、金のある親のすねをかじり続け、
いつまでも親に生活の面倒を見てもらっている
この人たちにとっては、年金制度改革など
切実な問題ではない。
今日の名言 2 〈203〉
僕はクーデターを起こすのではなく民主主義のもとで戦う限り、
つまり選挙で決める限り、年寄りが勝つと思う。
なぜなら、先に述べたように日本では投票率と
年齢が連動し、65歳の人の65%は投票所に行くが
25歳は25%しか足を運ばない。
年代別の有権者数に投票率を掛け合わせると、
既得権者である年寄りが圧倒的なマジョリティと
なるからだ。
今日の名言 3 〈204〉
投票率を年代別に比較すると、年代が上がるにつれて、
投票率が上昇するという事実があります。
20歳代の投票率は60歳代以降の半数以下となるケースが
多いですね。
この投票率で心配になるのは、安倍政権は憲法改正の
ために、「各議院の総議員の3分の2以上の賛成」から
国民投票の要件と同様に「過半数以上」に変えようと
していることです。
さらに、参政権を現行の20歳から18歳に下げようとして
います。十分な議論をせず、拙速にことを進めることは
危険なことだ、と思います。
議員定数削減には一向に手を付けず、憲法改正に大きな
比重をかけています。
最近、自衛隊を礼賛したり、戦争を美化しているような
風潮があることが、気がかりです。

