『ハイ・コンセプト』(21)
かのアインシュタインは「1%のひらめきと99%の汗」
と言いました。
この言葉だけが有名になりましたが、この言葉の
すぐ後に、「どんなに努力してもひらめきが得ら
れなければ、発見はできない」というような言葉
を残しています。
私見ですが、そこには遊びの要素が必要ではない
か、と考えました。
ガチガチになって研究に勤しんでも、暗礁に乗り
上げるだけです。
頭の切り替えと心の余裕が不可欠であり、その
ためには遊びの要素が必要だ、と考えました。
ゲーム理論の本質はそこにある、と思います。
遊びの中から新たな発見があるかもしれません。
笑いには有酸素運動と同じような利点がある。笑いは心臓血管系の働きを活性化させ、心拍
数を上げ、より多くの血液を内臓に送り込む
ことができる。(神経科学者のロバート・)
プロバインの報告によると、笑いの研究をし
ているウィリアム・フライは「心から1分間
笑ったときの心拍数に達するまで家庭にある
ボート漕ぎ式の健康器具でやろうとすると
10分もかかる」と言う。
(P.301)
(061ー1-0-000-112)
発明と遊びには共通点が多い。優れた発明家は遊び心があるし、よく遊ぶ人には発明の才があ
る。
(P.308)
(062-1-0-000-113)
テクノロジーはたゆまぬ進歩を続け、私たちは大量の情報に混乱し、多様な選択肢のため、身
動きできなくなっている。これらの要因すべて
が結びつき、生きがいの追求がより可能な状況
を生み出した。そして生きがいを見出そうとする
その意志こそ、「コンセプトの時代」における
6番目の不可欠な資質なのだ。
(P.315)
(063-1-0-000-114)

