『ハイ・コンセプト』(8)
デザインは、右脳主導思考に大きな影響を
受けます。センスが良いとか、悪いというのは、
全体思考能力によって、瞬時に感じとるもの
でしょう。
もっとも、誰が見てもセンスが良いと感じる
一方で、意見がわかれることがあるのも事実
です。
話は変わりますが、質屋さんのモノの見分け方
を昔、聞いたことがあります。
持ち込まれた品物が本物か贋作(偽物)を見分
けるための訓練がある、というのです。
本物を見続けていると、偽物を見分けられる、
いうのです。でも、本物であるかどうかまで
は、はっきり、わからないそうです。
つまり消去法ですね。
ところが、偽物ばかり見ていると、本物が見分
けられないそうです。
ただ、本物と言われていたものが、実は偽物
だったら。それは言わないことにしましょう。
もとに戻って、良いデザインを見続けていると、
センスが磨かれていくことになりますが・・・
デザインは、アウトソーシングやオートメーション化の難しいハイ・コンセプトな能力であり、
ビジネス上の競争で優位に立つためには、ます
ます重要になってきている。以前に比べれば、
優れたデザインは容易に手に入るようになって
きたし、それらは私たちの生活に喜びや意義、
そして美を取り入れるチャンスも与えてくれる。
だが、最も大事なのは、デザイン感覚に磨きをかけることで、小さな地球をすべての人にとって、
より良い場所へと変えることができる点である。
(PP.153-154)
(022ー1-0-000-073)
小さめのノートを用意し、常に持ち歩くようにしよう。そして、良いデザインを見つけたら、
それを書き留めておくのだ。
(P.155)(023-1-0-000-074)
プロのデザイナーはデザイン雑誌を読んでいる(そして読みすぎる傾向がある)のだから、読
者もやってみるといい(読みすぎないようにし
て)。デザイン雑誌を読むと、ただパラパラと
ページをめくっているだけでも、デザインに対
する感覚が鋭くなるし、インスピレーションも
得られる。
(P.156)
(024-1-0-000-075)

